【「つながる菜園」の食・人・時間のつながり:第4回】「つながる学校菜園」「つながるガーデン」で表現するプロジェクトの現在地

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学校菜園での記念すべき最初の栽培物は大豆!暑い日でした

こんにちは。つながる菜園プロジェクトの佐々木桐子です。
のんびりの連載も残り2回となりました。
ここからはササハタハツ地域の小学校内に学校菜園が導入できた2021年7月からの歩みを地域活動と重ね合わせながらお伝えしたいと思います。

昨年7月に前校長先生から「この場所でやってみる?」と嬉しいお声かけをいただき、長年に渡り提案と準備をしてきた学校菜園がついに実践できることになりました。
しかし長期間使われていなかったかつての菜園の跡地は雑草畑。葡萄棚も腐食していてまずは開墾から行わないと、すぐに栽培活動ができる状態ではありませんでした。

ほとんど使われていなかったこの場所の整備から活動がスタートしました
ここに素敵な学習菜園を作るぞー!とワクワクが止まりませんでした

それでも実践場所ができた嬉しさでそんなことは苦にもならず、メンバーと駆けつけてくれたサポーターの仲間と一緒にまず雑草や植木と格闘、さらに長年プライベートでもお世話になっているDIYボランティアチーム率いるクラフトマン世田谷の白井さんたちに葡萄棚を修理してもらえて見違えるように綺麗な菜園スペースに生まれ変わることができました!

サポーターの方々もお手伝いしてくれて見違えるように綺麗になった菜園

植物の命のサイクルは待ったなしなので、息つく暇もなく初めての学習用栽培野菜は3年生の国語の教材「大豆」。

頂いた種継ぎできる貴重な在来種を当時の3年生と一緒に撒きました。コロナ禍だったので学年全員ではできず、クラスの代表の子供たちと先生、校長先生と我々で記念すべき最初の種まきをすることができました。

丁寧に種まきできました!

菜園を作った直後は夏場だったので早朝、夕方とほぼ毎日仕事前と仕事後に菜園に通い、水やりと手入れを続けるうちに子供たちが少しずつ寄ってきてくれるようになり興味を示す子も出てきました。そこで学校と相談し、毎週1回雨の日以外に「菜園タイム」という中休み のわずかな時間に菜園で来てくれた子供たちと交流する機会を作りました。徐々に育てたい野菜やお花のリクエストもきたので、学習用とは別に子供たち用の菜園スペースを作り一緒に育て始めました。

大豆は夏の間すくすくと順調に育ちました
枝豆がたくさんできました

大豆の栽培が終了し、片付けも終わってほどなくして、子供たち有志の育てたラディッシュが大量に収穫できたため、管理栄養士の先生 の協力の元、全校児童のある日の給食のサラダに出してもらうことができました。
後日、学校から保護者への連絡アプリ「Home&School」を通じて紹介して頂いたので目にしたご家庭も多かったのではないかと思います。

たくさん収穫できたラディッシュ
少しずつですが全校児童の給食に出すことができました

その後も教材のキャベツ(理科・モンシロチョウの学習)、じゃがいも(理科・でんぷんの働きの学習)と学習教材の栽培は続いています。
そんな中、自然発生的に立ち上がったプロジェクトもあります!学校に携わる児童誘導員さん(シルバー人材さん)が何十年もご自宅で実践されているミミズコンポストと5年生の子供たちがシブヤ科(総合学習)の食品ロス問題研究の中で取り組んでいる給食残渣のコンポストからそれぞれ作った堆肥によるキャベツの成長比べです。
結果的にはどちらもよく育ち立派なキャベツ畑になったのですが!

5年生の子供達が毎回大事に袋を抱えて菜園に持ってくる給食残渣から作った堆肥。
子供たちも堆肥を撒いたり水やりをしたりお世話を頑張りました!
こんなに大きく立派なキャベツが育ち、モンシロチョウが卵を産みつけにきてくれて、今ははらぺこあおむし達がたくさん成長中です!

また、学校菜園の土の整備、マルチかけ、植え付けにおいては、「つながる菜園プロジェクト」の固定メンバーだけではなく、地域の方々、行政の方々といった大切なサポーターの方々の力なくしては語れません。
活動参加への声かけに毎回驚くほどたくさんの方々が快く駆けつけてくださり、青空の下それはもう楽しそうに土と格闘してくださるのです。
どの方も笑顔でワイワイと楽しそうで、私たちも毎回まるでデイキャンプをしているかのような楽しい気分になります。

毎回参加してくださるご家族や行政の公園課の皆さんも!

学校内での活動は、なかなか常に地域のみんなで、とはいかないので考えた挙句、菜園の向かいにあるあまり活用されていないやや暗めの小さな公園の中に自主管理花壇を作ろうと渋谷区の公園課に申請し、荒れた場所を開墾していただき、良い土を入れてもらい、2022年の頭から「つながるガーデン」をスタート。領地(笑)を拡大することになりました。

自主管理花壇「つながるガーデン」をこの公園内につくりました

この小さな公園内花壇のポテンシャルの高さといったら無限なのでは、と思っています。
地域のみんなで花苗やハーブを植えましたが、作業後に青空の下コーヒーを小さなテーブルと椅子を並べてみんなで談笑しながら飲む「青空コーヒー」は私の一番のお気に入りの時間でもあります。

覚えていらっしゃるでしょうか?
かつて私が個人でやっていた親子向けの活動「青空パーティー」「青空テーブル」を。連載の第2回 にも登場しています。そうです、ここでぐるりと繋がりました!
子供も大人も地域の方も行政の方も、みんなが「青空テーブル」で繋がる、こんなにも楽しくて豊かな時間があるのかな、と思うくらい今やガーデンワークには欠かせない必須の時間となりました。

ガーデンワークと青空コーヒー
ガーデンワーク

この「つながるガーデン」ワークは毎月必ず1回は開催予定です。
密かなファンがいるのではないかと思っている学校菜園の外に掲げているプロジェクト活動のお知らせ黒板。ここに栽培状況や次回の作業日程を書くと必ず集まってくださる地域の方々、本当に嬉しい限りです。

地域へ向けてのつながる菜園活動のお知らせボード

学校の「菜園」から滲み出した地域の「公園」、この二つをバランスよく繋ぎながら「青空テーブル」を充実させる。ずっと小さくやってきたことがしっかりと繋がってきました。

楽しいことは自分たちから、手を動かすのも自分たちから、できる範囲の小さなことをこれからも楽しみながら続けていきたいと思います。
ふらりと菜園ワーク、ガーデンワーク、そして青空コーヒーに遊びにきてくださいね!

たくさん収穫できた学校菜園の色鮮やかなラディッシュ

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つながる菜園プロジェクトのガーデンワーク日程などは、学校菜園外のお知らせ黒板のほか、「つながる菜園」SNS(HPからリンクあり)、公式LINEでお知らせされています。

つながる菜園HP
http://tsunagarusaien.org
つながる菜園公式LINE
https://lin.ee/xi7Hx0K

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