2017年より渋谷区まちづくり課主催で行われている
「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」。
2019年12月18日~20日にかけて、
第3回目のセッションで提案された企画のうち4チームの
企画検討会議が笹塚駅前区民広場で開催されました。
インクルーシブ運動会チーム
12月18日(水)10:30-11:30
初台リハビリテーション病院のスタッフの方々、運動療育施設のスタッフの方々などが集まりました。プロジェクトオーナーの積田さんは「障がいのある人がまちとつながる」きっかけとして、すべての人が楽しめる、誰が勝つかわからないワクワクするような運動会を開催したいという思いを伝えました。
2回のブレストを経て参加者から出てきたのは「運動会と運動場」というキーワード。「運動会」は前もって開催を知っていた人だけが参加できるのに対して「運動場」は開かれた場で偶然通りがかった人も参加できるハードルの低さが感じられるという話に。「できるだけ多くの、さまざまな人が参加できるイベントに」という意見も多く出たことから、開かれた「運動場」のような場づくりを目指していくことで意見がまとまりました。
検討会後に行われたアンケートでは「具体的なイメージがついた、実現性が見えてきた」等の回答がありました。
道路活用検討チーム
12月19日(木)17:30-18:30
今年6月の「おとなりサンデー」で初台大通りを通行止めにしてオープンカフェを開催したいと考える初台町会の山崎会長、水道道路を一部通行止めにしてイベントを開催したいと考える十号通り商店街振興組合の秋元理事長がそれぞれの思いと現状を報告。その後、公共空間の活用に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの泉山先生から先行事例をご紹介いただきました。
道路に人工芝を敷くことで、”子どもも大人も「道路で遊ぶ」気持ちになる。”という事例紹介から、「人工芝はいくらで購入できる?」「保管スペースは?」など具体的な質問が飛び交いました。泉山先生からは、道路の通行止めには警備員が必要であることなど、実現に向けて前進しているからこその問題提起がなされました。これらをどう乗り越えていくか、今後検討が進められていくものと思われます。
検討会後に行われたアンケートでは「泉山先生の意見が参考になった、理解が深まった」等の回答がありました。
まち遺産探検隊チーム
12月20日(金)17:30-18:30
『街いく探検隊』の若松さんと『ササハタハツ新聞』古川さんによる共同プロジェクト。目指すのは「将来の街の担い手である子どもを中心とした、街の魅力発見&発信」です。子どもにまつわるプロジェクトだけに、検討会の場でも子どもが遊ぶ姿が見られました。
前日に続き東京大学先端科学技術研究センターの泉山先生も参加され、「QRコードを読み込むと過去の写真が見られるなどweb連動も」というアイデアが。街の人に参加してもらうためのポイントも伝授いただきました。最後はそれぞれの参加者がイベント開催に向けて提供できるリソースを発表。アプリサービス、場所の提供、マンパワーなど心強い声が聞かれました。
検討会後に行われたアンケートでは「意見が充実していた、関係者が顔を合わせることの貴重さを感じた」等の回答がありました。
北渋チーム
12月20日(金)19:30-20:30
ササハタハツ地域を「北渋」(キタシブ)と名付けてブランディングし、初台駅北側の新国立劇場に面したオペラ通りと、オペラ通りからほど近い不動通り商店街で、アートと食を中心にしたイベント開催を考えているチーム。すでに組織図やタイムテーブルまで作成するほど詳細な計画が練られているようです。
泉山先生をはじめ、参加者の方々から、計画についての疑問、気づいたことが発表されていきました。その結果、企業や行政の力を借りるとなると、次年度の予算や計画案に盛り込んでもらう必要があることが見えてきました。課題が見えたことにより、どのように計画がブラッシュアップされていくのか期待が持たれます。
検討会後に行われたアンケートでは「勉強になった、視野・アイディアが広がった」等の回答がありました。