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【ぶらっとササハタハツ散歩Vol.1】京王線の歴史を巡ってみた

今回より全5回で、ササハタハツエリア内の
お散歩コースを紹介する記事
【ぶらっとササハタハツ散歩】を
お届けしていきます。
これらの記事は2018年に
散歩で渋谷の魅力を再発見する
WEBメディア『シブヤ散歩新聞』内で
『ササハタハツ散歩』シリーズとして掲載されたもの。
2017年よりスタートした
「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」を
通じて発見された街の魅力を紹介することが
目的の記事でした。

取材&掲載から2年が経っていますが、
今も変わらずお楽しみいただける
お散歩コースも多いです。
ササハタハツ歴の長い方も、そうでない方も、
【ぶらっとササハタハツ散歩】を通じて
エリア内の新たな魅力を見つけていただけたら
うれしいです!

※この記事に掲載されている内容はすべて2018年3月時点のものです。現在は変わっている箇所もあることをご了承ください。


今回散歩したのは、京王新線幡ヶ谷駅から初台駅方面に向かう遊歩道。甲州街道から1本南側にあるこの遊歩道、実は、ササハタハツ住民に欠かせない交通機関である「京王線」の歴史に触れる散歩コースなんです。

幡ヶ谷~初台に、旧「京王線」の名残りが

「笹塚」「幡ヶ谷」「初台」の共通点といえば、新宿から伸びる「京王新線」の駅があること。「京王線」のいち路線でありながら、同じ「新宿駅」でも京王線と京王新線では全く別の場所にあるという、普段利用しない人にはトラップのような路線です(笑)。
でも、1978年10月に「京王新線」が開通するまでは、「初台」や「幡ヶ谷」はれっきとした「京王線」の駅だったのです。そして、現在は地下にあるこの2駅ですが、もともとは地上にありました。幡ヶ谷駅から初台駅を歩いてみると、その名残りを見つけることができます。

幡ヶ谷駅南口周辺。写真の奥には西原商店街が。

幡ヶ谷駅南口周辺。写真の奥には西原商店街が。

出発は京王新線・幡ヶ谷駅から。
甲州街道の南側にある南口に出ます。

南口を出て、ほんの少し南に歩くと左手に駐輪場があります。駐輪場のそばにある植え込みをよく見ると「渋谷区立幡ヶ谷駅前公園」という看板がありました。

駐輪場右の植え込みに、よく見ると看板が!

駐輪場右の植え込みに、よく見ると看板が!

近づいてみると、看板には「幡ヶ谷駅前公園」の文字が!

近づいてみると、看板には「幡ヶ谷駅前公園」の文字が!

「公園」といっても遊具などがあるわけでなく、駐輪場の向こうに広がる遊歩道のような空間です。この空間の向こうに、「旧幡ヶ谷駅」の跡地が見られます。

犬の散歩などに利用している人が多そうです。

犬の散歩などに利用している人が多そうです。

遊歩道を抜けると、片側一車線で真ん中には分離帯のある広めの道路があります。そこまで車の通りも多くないこの場所に、なぜこんなにきちんと整備された道路が?と、不思議に思っていたところ、これこそ「幡ヶ谷駅」があった名残りなのだとか。

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これが甲州街道から旧幡ヶ谷駅へと続く道路だったのです! そしてこの写真の左側にあるコインパーキングが「旧幡ヶ谷駅」の跡地です。

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その名も「京王コインパーク」。ここに京王線が走っていたことを思わせるネーミングです。このコインパーキングの奥には、旧幡ヶ谷駅で使われていた柵がそのまま残っています。

コインパーキング奥の壁。壁の手前に年季を感じさせる柵が見られます。

コインパーキング奥の壁。壁の手前に年季を感じさせる柵が見られます。

1978年10月31日に京王新線が開通して現在の地下駅になるまでは、確かにここが駅として使われていたんですね。当時に思いを馳せながらコインパーキングを横目に歩いていくと、また公園の看板に出会います。

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この「西原一丁目公園」、地下化される前の京王線の線路跡にある公園なんです。そう思いながら眺めると、小さな公園にも長い歴史が感じられます。

小さな遊具もあり、保育園児がお散歩でやってきて遊んでいるのを見かけることも。

かわいらしいサイズの滑り台も。

かわいらしいサイズの滑り台も。

また、公園の真ん中あたりには、地下を走る京王線からの通気口があります。

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「西原一丁目公園」を抜けると甲州街道が見えてきます。甲州街道沿いには、「幡代」のバス停留所を見つけることができます。

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今は名前も残っていない「廃止」になった駅も

以前は「初台駅」と「幡ヶ谷駅」の間にも駅がありました。ひとつは京王線が開通した1914年に開業したものの、まもなく廃止されたという「幡代小学校前駅」。もうひとつが1913年に開業し、1945年まで使われていた「幡代駅」。「幡代」の名称は、京王線の駅が廃止されたあとも、バス停に使われているんですね。

「西原一丁目公園」を進み、甲州街道の本町一丁目交差点を東に渡ると、玉川上水旧水路の緑道と京王線の線路跡が合流する形になります。

甲州街道に沿って、遊歩道が続いています。

甲州街道に沿って、遊歩道が続いています。

両側を木で囲まれた遊歩道を抜けると、「代右衛門橋」という橋の跡が残っています。玉川上水に水が流れていた頃にかかっていた橋のひとつということですね。「幡代駅」はこのあたりにあったようです。

親柱に、代右衛門橋の名が刻まれています。

親柱に、代右衛門橋の名が刻まれています。

京王線の線路跡はこの先も玉川上水旧水路緑道と並んで続いていきます。

ところで、1978年の京王新線開通とともに現在の初台駅が使われるようになりましたが、それより前に使われていた「旧初台駅」はどのあたりにあるのでしょうか。

——答えは地下なんです!!

初台駅は1964年にはすでに地下駅となっていて、「旧初台駅」は今でも京王線の新宿駅と笹塚駅の間に見つけることができます。今度京王線に乗ることがあれば、新宿駅を出発した後、進行方向の右側の窓の外を眺めてみてください。わずか数秒ですが、「旧初台駅」を見ることができますよ。

ハチ公バスの停留所にも「幡代」の名称が引き継がれています。

ハチ公バスの停留所にも「幡代」の名称が引き継がれています。

京王線の面影を探りながらの<ササハタハツ散歩>いかがだったでしょうか? 今回のコースはウォーキングにもぴったりな歩きやすいコースです。ぜひ一度歩いてみてくださいね。

googleマップの仕様上、記事内のお散歩ルートと違う箇所もございます。
詳細はルート上のアルファベットマークをクリック(またはタップ)し、説明欄をご覧ください


京王線の面影は玉川上水旧水路緑道の
ほかの場所にも残っています。
緑道を散歩する際には探してみてくださいね!
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