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意識の高さに脱帽。地域に根付く“いい会社”過ぎる『かんてんぱぱ』の魅力とは?

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初台の甲州街道南側、緑道沿いに
「かんてんぱぱショップ」があること
ご存知ですか?
「かんてんぱぱ」は国内の寒天トップメーカーである
伊那食品工業株式会社のブランド名。
ここは「かんてんぱぱ」の商品がズラリとそろうショップです。
併設されているカフェは平日でもお昼は満席。
ショップもたくさんの人でにぎわいます。

今回は「かんてんぱぱショップ」初台店の
店長である大河原健太さんにお店のことや伊那食品工業のこと、
初台とのかかわりについてお話を聞きました!

「かんてんぱぱショップ」初台店店長・大河原健太さん

「かんてんぱぱショップ」初台店店長・大河原健太さん

“超”健康食品の寒天を手軽に

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緑に囲まれた素敵な場所にお店がありますね。

大河原さん
長野県伊那市にある伊那食品工業の本社・工場周辺には「かんてんぱぱガーデン」という施設がありまして、広大な敷地に緑が広がっているんです。関東でも、なるべくその環境に近いところに店舗を構えたいと思っていたところ、緑の多いこの場所にご縁がありました。

基本的に宣伝はせず、口コミだけでやっていき、地域に根付いた店舗・企業でありたいと思っています。

自然光がさしこむカフェ。天気のいい日には、テラス席で緑道を眺めながらの食事も最高

自然光がさしこむカフェ。天気のいい日には、テラス席で緑道を眺めながらの食事も最高

寒天を使ったヘルシーランチが1,000円から楽しめる

寒天を使ったヘルシーランチが1,000円から楽しめる

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緑道沿いは渋谷区の中でも緑に恵まれて落ち着いた地域ですよね。
いつもたくさんの人でにぎわっている印象ですが、店内に置いてある商品の数の多さもその理由でしょうか?

大河原さん
寒天を使った商品だけでも50種類以上はありますね。
ありがたいことに1日おおよそ100人くらいの方にご利用いただいています。寒天はアレルギー0、カロリー0、食物繊維が豊富な食品で、
近頃では寒天から生成される「アガロオリゴ糖」もリウマチなどにも効果があると言われ、注目されています。
イスラム教のラマダンの後、最初に食べる食品に選ばれるほど、体に優しい食品でもあります。

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断食の後に食べる回復食ということですよね!?
寒天がそんなところで活躍しているとは知りませんでした!
お湯で溶かすだけのスープや、牛乳と混ぜて冷やすだけのプリンの素など、簡単に寒天が楽しめる商品もたくさん売られていますよね。

大河原さん
ご自宅で作っていただく商品については、手軽に作ってみんなで食べてもらえるように、個食向けでは作っていないんです。
それは「かんてんぱぱ」の本拠地である長野の田舎のおすそわけ文化によるもので、自宅で食べきれないものはご近所に配ったり、お土産にしたりしてほしいという思いが反映されています。

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そういえば、この前こちらで「クレームブリュレの素」を買って作ったんですけど、あれも1袋で6個分でしたね。家にある器をかき集めました(笑)。
周りの人と一緒においしい寒天スイーツを食べることで、コミュケーションにもつながりますね。

ショップには家庭に常備したくなる寒天を使った商品がいっぱいです

ショップには家庭に常備したくなる寒天を使った商品がいっぱいです

寒天以外の健康にこだわった食品も

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ショップを見ていると野菜やお米などもありますが、これも寒天を使っているわけじゃないですよね…?

大河原さん
野菜は本社周辺に「ぱぱな農園」という自社農園を持っていまして、そこで栽培しているものを置いています。定年退職を迎えた社員の再雇用の場にもなっている農園です。社員に健康にいいものを食べてもらおうと有機栽培を心がけていて、農地には寒天のカスからできる土壌改良剤を使っています。

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自社農園で社員の方々が食べられる有機野菜を作っていて、そこが再雇用された方の働く場にもなっていて、寒天カスは農地の土壌改良剤として活用されているんですか!? 最高のストーリーじゃないですか!

大河原さん
そう言っていただけるとありがたいです。
「ぱぱな農園」で収穫された野沢菜を使った野沢菜漬けを年に1度販売するのですが、これが人気で。予約のお電話もかなりいただきます。
昔ながらの製法で社員が手づくりしているので、色も鮮やかな緑色ではなく黒っぽくて、発酵が進むと袋がパンパンになるんですよ(笑)。でも、それが昔ながらの野沢菜漬けなんですよね。

かんてんぱぱの農園「ぱぱな農園」で収穫されたさつまいも。この野菜を目当てに来るお客さんも

かんてんぱぱの農園「ぱぱな農園」で収穫されたさつまいも。この野菜を目当てに来るお客さんも

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「かんてんぱぱ」以外の商品もあるような気がするのですが、これはどのような経緯でお店に並んでいるのですか?

大河原さん
健康に良いもの、そしてご縁のある企業さんの商品を置いています。
以前からおつきあいがある文京区の『小林久間吉豆腐店』さんのお豆腐は、「お豆腐二丁欲しいんだけどいつ入るの?」と尋ねられるファンの方がいるほどです。大豆含有量が15%もあり、スーパーで売っているお豆腐とはやっぱり一味違いますね。
また、海老、蟹料理で有名な日本料理店『うぶか』さんとのご縁でできた「金海老豆」は、私のアイデアが反映されたものなんです。『うぶか』さんで本来なら捨てられてしまう海老や蟹の殻をなんとかできないかと思い、神奈川県にある豆菓子の製造企業さんとおつなぎしたところ、車海老の殻を粉砕したものを衣に練り込んだ豆菓子が完成しました。

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捨てられてしまうはずの高級海老の殻がおいしいお菓子に! すごいイノベーションじゃないですか!!

食べログでも評価の高い「うぶか」と作った商品は初台店限定!

食べログでも評価の高い「うぶか」と作った商品は初台店限定!

100年続く企業へ。地域に根付き、環境問題にもアンテナを張った取り組みを

ササハタハツ新聞
やっていることが先進的で驚きの連続なのですが、そもそも伊那食品工業さんはどのような企業なんですか?

大河原さん
私ども伊那食品工業には「いい会社をつくりましょう」という経営理念があります。「いい会社」といっても業績を良くするだけではなく、働いている社員も周りの人も含めて幸せにしていくことを考えています。
二宮尊徳の教えを柱に「遠きにはかる」ことを大切にしていて、「今が良ければ良い」ではなく、先を見据えて安定して永続できることを考えています。初台の店舗も地域に根付き、長く続くようにと思っています。

「100年続く企業に」との思いから社内のいたるところに貼ってあるという100年カレンダー

「100年続く企業に」との思いから社内のいたるところに貼ってあるという100年カレンダー

大河原さん
寒天は粉状やフィルム状など形状もさまざま。硬さもコンクリートくらいカチカチにもなるんです。アレルギーの心配もなく安全性も高い。その特徴を活かして歯科医療の現場でも使われています。

ササハタハツ新聞
あ! あの歯の型をとるときに噛むやつですね!

大河原さん
そうなんです。寒天には無味無臭ですし、体温程度の温度で固まる性質があるので、ぴったりなんです。
あとは、コンビニの丼ものでご飯と具の間の仕切りにも寒天からつくられたフィルムを使っていただいていることが増えています。寒天でできているので、温めると溶けて一緒に食べられますし、食物繊維も摂れます。さらにビニールなどのゴミも出ません。

ササハタハツ新聞
いいことづくめですね!
寒天ってお菓子を固めるだけのものじゃなかったんですね。寒天の可能性がはかり知れないです!

大河原さん
また、伊那食品工業としては、先ほど申し上げたように寒天カスを土壌改良剤として活用するなど工場でもゴミを出さないようにしたり、CO2の出ない仕組みを作ったりと環境にも配慮しています。
ほかにも環境についての取り組みとして、本拠地長野では電柱の地中化を進めたり、社員や地域のみなさんの安全のため歩道橋をつくったりもしました。

試食のカップもゴミを減らすために紙カップに。しかも試食の充実ぶりがすごい!

試食のカップもゴミを減らすために紙カップに。しかも試食の充実ぶりがすごい!

屈強な!?男性たちが手入れをする可憐なお花

ササハタハツ新聞
SDGsが提唱されるよりも前から、意識の高い取り組みをされていたとは……。
地域とのつながりを大切にする企業として、初台で実践されていることはありますか?

大河原さん
年に一度の「かんてんぱぱ祭り」や、新商品の試食会を開催して、地域の皆さんに寒天が健康に良い食品だということを知っていただける機会を作っています。

ササハタハツ新聞
「かんてんぱぱ祭り」や試食会はいつも大盛況ですよね。
そういえば、開店前に緑道の清掃もされているとか?

大河原さん
始業前に自社の敷地内やその周辺を清掃するのは、長野の本社でもやっていることなんですよ。
初台でも清掃活動を続けてきたことで、渋谷区長から表彰していただきました。
最近では、ご近所の方やショップの隣にある小学校の先生たちも一緒に掃除してくれています。
緑道では自主管理花壇もやらせてもらっていて、先ほどお話した寒天カスを使った肥料を使って育てています。

朝清掃の様子。小学校の登校時間帯と重なるので、防犯面でもありがたい活動です

朝清掃の様子。小学校の登校時間帯と重なるので、防犯面でもありがたい活動です

渋谷区長からの表彰状

渋谷区長からの表彰状

いつも手入れが行き届き、かわいいお花が見られる自主管理花壇

いつも手入れが行き届き、かわいいお花が見られる自主管理花壇

ササハタハツ新聞
いつもきれいなお花が咲いているなと思ってました。それも寒天のおかげなんですね!

大河原さん
小学校の卒業式や入学式の時期に合わせて、ショップと小学校の間にある花壇にチューリップを植えたりもしています。
屋上で少しずつ準備をしておいて、時期が来たら持ってくるんですよ。

ササハタハツ新聞
そちらも社員の方々でやっているんですか?

大河原さん
そうです。
お花というと、可憐な女性がお世話をしていると思いきや、意外と屈強な男性社員たちがやっています(笑)。社員は実家が農家で普段から農作業にも携わっている者が多いせいかたくましい者が多く、私が1番細いくらいかもしれません(笑)。

みんなが喜ぶコミュニティのステージに

ササハタハツ新聞
今後は、初台という「まち」とどのように関わっていきたいですか?

大河原さん
やはりもっと寒天を知っていただく機会を増やしたいですね。東京では唯一の寒天専門店がある街ですから。
みなさんに喜ばれるコミュニティを地域につくっていきたいとも考えています。「かんてんぱぱ」がそんなコミュニティのステージになれたらうれしいです。
「かんてんぱぱ」の商品はお子様でも簡単に作れますし、食育にも向いていると思います。せっかく小学校が近くにあるので、もっと子どもたちにも寒天の良さを知ってもらいたいですね。「寒天は何からできているの?」から始まって、体にも良いものであることを知ってもらい、地域の皆さんにもっと健康になってほしいです。

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大河原さんから飛び出す寒天にまつわるお話、
伊那食品工業の取り組み、そのすべてが興味深く、
次から次へと出てくる寒天の可能性と、
伊那食品工業の企業としての意識の高さに
目を丸くするばかりでした。
さらに進化していく寒天と「かんてんぱぱ」から
目が離せません!

「寒天をどのように使えるかを
さまざまな企業の方に考えていただくことで
成長してきた会社ですので、
“つながり”をとても大切にしています」
と大河原さんがお話してくれましたが、
「かんてんぱぱ」さんが
この初台の地でも新たな“つながり”を生んで
コミュニティができていくのが楽しみです。
こんなに素敵なお店が初台にあることを
とても誇りに思います!

【店舗情報】
かんてんぱぱショップ 初台店
電話番号:03-5358-8807
住所:東京都渋谷区初台1-32-24
営業時間:ショップ 10:00~18:00、カフェ 11:00~17:00(ランチ11:30~14:30)
定休日:月曜(祝日の場合は営業・翌火曜に振替)
ホームページ:https://www.kantenpp.co.jp/papa_shop/tokyo/
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