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「初台を素敵なまちに」初台町会と初台まちづくり協議会が取り組む「シビックプライド」を持てるまちづくり

京王線初台駅の南側に位置する初台1丁目と2丁目。

この地域を「いいまちにしたい!」と

日々奮闘されているのが

初台町会と初台まちづくり協議会です。

今回は初台町会会長である山﨑徹さんと

初台まちづくり協議会発足のきっかけを作られた

清水伸子さんにお話を伺いました。

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右:山﨑 徹さん
初台町会会長。学生時代のほとんどを初台で過ごす。社会人になり仕事の関係から各地で暮らしたが、50歳を過ぎた頃から初台に戻る。社会人時代から町会の活動に関わり、7年前より会長職に。初台がいいまちになるようにと、新しい取り組みや開かれた町会活動を行っている。初台まちづくり協議会の設立発起人の一人。

左:清水 伸子さん
1980年に初台に移り住み、その後も初台や近隣で多くを過ごす。近年、マンションの建設により個人宅の保存樹林が切り倒されるなど街並みの変化が目に留まったことから、景観を守りたいとの思いを強くする。5年程前に山﨑会長協力のもと初台まちづくり協議会の前身となる「まちづくり勉強会」を組織。

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町会とは「住む人がハッピー」になるための組織

 

ササハタハツ新聞
今日は初台のまちづくりに深く関わっておられるお二人に、これまでの活動やこれからについてうかがわせてください。
いきなりですが「町会」ってどんな活動をしているんでしょうか?

山﨑さん
町会の主な役割は、住民の安全を守ること。そして住んでいる人同士のつながりを作り、まちへの愛着を醸成して、地域全体を活性化させること。その結果、住む人がさらにハッピーになっていく。それを実現していくための組織が町会です。

ササハタハツ新聞
なるほど!「住民のため」の組織なんですね。初台町会では、具体的にはどのようなことをされているんですか?

山﨑さん
人のつながりを作る催しとして、地区運動会や旅行の企画のほか、地域で活躍する音楽家の演奏会なども開催しています。防災対策としては、避難所の運営について学校単位に組織を作って活動したり、地域の民生委員や見守りサポートの方々と共に災害時に一人では避難できない人へのフォローや避難プランを作成したりしています。
他にも地域の清掃活動を行ったり、高齢会員が敬老の日を迎えた際やお子様の小学校入学の際にお祝いをしたり、町会活動を広報する機関誌の発行なども行っています。

ササハタハツ新聞
一人では避難できない方の避難プランも作成されてるんですか!? 防災への取り組みが想像を超えてました! いざという時のために頼れる町会があるのは、地域の方々も心強いですね!
そういえば、初台町会主催の清掃活動はとても人気があると聞いたことがあります。

山﨑さん
毎月第2土曜日の10時から行っている「美化デー」ですね。以前より初台地区委員会が子供向けに行っていた「530(ごみゼロ)作戦」とも連携しているので、大人だけでなく子供もたくさん集まって清掃活動を行っています。最近は多い時では100人を超える人が集まることもあります。

和気あいあいとした雰囲気の美化デー。「530作戦」と書かれたスタンプカードをぶら下げた小学生がたくさん集まる様子は「地域清掃」のイメージを変えます。

和気あいあいとした雰囲気の美化デー。「530作戦」と書かれたスタンプカードをぶら下げた小学生がたくさん集まる様子は「地域清掃」のイメージを変えます。

ササハタハツ新聞
100人!? そんなに人が集まるんですね。どのくらい前から始まった活動なんでしょうか。

山﨑さん
もう10年ぐらいになります。年数重ねるうちに人も集まってきたように思います。また、月に一度でも顔を合わせることで地域の集いの場にもなっていると感じています。

ササハタハツ新聞
地域の顔見知りの方とおしゃべりしながら、街がきれいになれば一石二鳥ですね。

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ハード面の「まちづくり」にも地域住民の思いを

 

山﨑さん
私の中で、町会はまちのソフト面と担うものだと位置付けています。一方でよりよいまちづくりを実現するには街並みや景観といったハード面に働きかけることも大切だと感じています。初台の場合、ざっくり分けてハード面を担うのが「初台まちづくり協議会」です。

ササハタハツ新聞
なるほど。ハード面を担う初台まちづくり協議会は、どのような組織なのでしょうか?

清水さん
山﨑会長と共に立ち上げた「まちづくり勉強会」で地域住民の方々のまちづくりに対する機運が醸成されたことを受け、今年3月に設立に至りました。初台まちづくり協議会(以下、まち協)には工事協定書部会、電線地中化部会、緑道部会の3つの部会があります。

工事協定書部会は建築物や工事のやり方についてまちの考えを提案する部署です。例えば工事車両の通行は、町内にある幡代小学校に通う児童の安全確保のため、朝8時半以降でお願いしています。また、歩道にごみが山積みになるのは景観にもよくありませんしごみも散乱しますので、建物から直接収集が行えるようなごみ置き場を設置してほしいなど、まちに優しい工事や建築物となるための要望を事業者に伝えるなどしています。

電線地中化部会は初台の商店街の電線地中化の実現を目指す会で、緑道部会は初台町内にある玉川上水旧水路緑道(通称:緑道)について、現在渋谷区で再整備が進められているものですから、緑道を利用する地域住民として私たちの思いや意見を提言・相談する会です。

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ササハタハツ新聞
工事協定書部会の活動は、特に子どもを持つ方にはありがたいですね。ササハタハツは子どもが多いので、ほかのエリアでも参考になると思います。工事関係者とはどうやってつながるのですか?

清水さん
今は設立間もないので、工事現場に掲示されている連絡先を確認してこちらから働きかけることが多いのが現状ですが、これからまち協の認知が広がって、工事関係者の方から問い合わせが来るような仕組みが作れたらいいと思っています。

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ササハタハツ新聞
となると、今後の課題はまち協の認知拡大でしょうか?

山﨑さん
まち協を広く知ってもらうと同時に、関わる人も広がるといいなと感じています。会員は約60名いますが自律的に活動できる人がまだまだ少ないのでしっかり育てていきたいです。
一方、会員拡大の問題は町会にも当てはまります。初台は単身者世帯が多く、家には“寝に帰るだけ”という人たちにとって町会への参加が難しいことも理解しています。退職して時間ができると町会活動にも参加しやすくなりますが、今は退職年齢も上がっていますし、会員を増やすことはなかなか難しいですね。ですが、まち協も町会も一部の人だけでやっているとならないよう、広く開かれた場でありたいと願っています。

 

ササハタハツ活性化の動きに呼応していきたい

 

ササハタハツ新聞
初台町会は、6月の「渋谷おとなりサンデー」の際にササハタハツまちづくりフューチャーセッションから生まれたプロジェクトにトライアルの場を提供されていますよね。今年度もササハタハツ(仮称)まちラボフューチャーセッションが8月30日から始まりますが、セッションにどのようなことを期待されますか?

初台町会主催で開催された2019年の「おとなりサンデー」はミニコンサートや芋煮会などたくさんの催しで大盛況。

初台町会主催で開催された2019年の「おとなりサンデー」はミニコンサートや芋煮会などたくさんの催しで大盛況。

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ササハタハツまちづくりフューチャーセッションから生まれた「プロジェクト・ファイア」は初台町会主催の「おとなりサンデー」で緑道バーベキューを実施

ササハタハツまちづくりフューチャーセッションから生まれた「プロジェクト・ファイア」は緑道バーベキューを実施しました

山﨑さん
セッションを通して生まれるプロジェクトがまちの活性化につながるように発展をしてほしいと思っています。初台をプロジェクトのトライアルの場として希望される方も多いので、「渋谷おとなりサンデー」なども活用しながら皆さんのアイデアを実現できるよう、引き続きお手伝い出来たらいいと思っています。

清水さん
「ササハタハツ」とひとくくりにしても、私たちは初台以外のエリアのことはあまりよくわからないので、ほかのエリアの人たちと一緒にできることを考えていけたらいいなと思います。例えば緑道沿いの他の町会の方々ともお話ししてみたいですね。

山﨑さん
ササハタハツまちづくりフューチャーセッションや緑道再整備など、初台単独ということではなく初台から笹塚まで広くとらえて、全体で活性化することを目指していると思うので、その動きにしっかり呼応しながら初台の町をよくしていければと考えています。

 

お二人の「初台をもっとよくしたい」という気持ちが

強く伝わって、とても胸を打たれました。

まちの問題を自分事として考える姿に感動し、

どうしたらそのような考え方ができるのか聞いてみると、

「最初はおっくうだと思うかもしれないが、地域と関わっていくうちに徐々に気持ちが芽生えてくると思います。自分事にするには少し時間はかかるかもしれないが、住んでいる地域をよくしたいという気持ちはきっとみんな持っているはずですから」

と山崎さん。

取り巻く状況や環境の変化にも対応しながら、

住む街に愛着を持ち続ける

まさに「シビックプライド」という言葉が

ぴったりだと感じました!

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