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『ササハタハツまち遺産探検隊』のゆるく楽しい「まち歩き」を通じてみんながこの街を好きになる!

2019年度「ササハタハツ(仮称)まちラボフューチャーセッション」
(以下セッション)内で誕生した
「ササハタハツまち遺産探検隊」は
ササハタハツ新聞のスタッフである私、古川も
プロジェクトメンバーとして参加しています。

街を歩いて「その街らしさ」につながるもの=
「まち遺産」を探すのがまち遺産探検隊の
基本となる活動ですが、その主役は「街の子どもたち」。
子どもと大人が一緒になって「まち遺産」を探すことが
未来の街の担い手である子どもたちに
自分の住む街に愛着・愛情を持ってもらうきっかけになり、
多世代の交流の場にもなると考えています。

今回はプロジェクトの起案者である若松保治さんをはじめ、
セッションを通じてプロジェクトに
参加することになった曽田希未さんと
ササハタハツ新聞・古川が座談会形式で
ササハタハツの「まち」についての思いを語りました。

 

変わってしまう「街らしさ」をみんなの記憶の中で共有できたら

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若松さんと曽田さんは2019年度がセッション初参加ですよね。改めて参加の経緯を聞かせてもらえますか?

曽田さん
私はもともとまちづくりに関する仕事に携わっています。ササハタハツエリアに住むようになったのをきっかけに、自分が住むこの渋谷区でも何かまちづくりに携わることができないかと思い「渋谷区 まちづくり」と検索したのがきっかけです。

曽田希未さん 都内企業のエリアマネジメント関連セクションに勤務。2019年よりササハタハツエリアの住民に。

曽田希未さん 都内企業のエリアマネジメント関連セクションに勤務。2019年よりササハタハツエリアの住民に。

若松さん
僕は2017年から代官山を中心に、「街いく探検隊」(※1)という子どもを主役にしたゴミ拾いの活動を行っています。代官山は住民のこだわりがある街なので、路地に入ると面白いものがたくさんある。ゴミを拾いながら、そういうものを発見したときに、参加している子どもたちとその親御さんに共有すると、皆思いがけない発見を面白がってくれ、とても楽しそうなんです。
でも、街に昔からある古いものや、その街らしさを伝えるものってどんどんなくなってしまう。そのものを遺せないまでも、せめてみんなの記憶に残して、共有する場があったらいいなと思い、そこで思いついたのが「まち遺産」をテーマにしたまち歩きを子ども中心に行う「まち遺産探検隊」でした。

若松保治さん “将来の街の担い手を街が育てる”をコンセプトにした子ども向けの地域清掃団体「街いく探検隊」を2017年に設立。代官山では、代官山春花祭、代官山ハロウィンなどの地域イベントで子ども向けプログラムの企画・運営も。

若松保治さん “将来の街の担い手を街が育てる”をコンセプトにした子ども向けの地域清掃団体「街いく探検隊」を2017年に設立。代官山では、代官山春花祭、代官山ハロウィンなどの地域イベントで子ども向けプログラムの企画・運営も。

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その企画を「渋谷区100人カイギ」(※2)で提案されたんですよね。

若松さん
そうです。今後の「渋谷区100人カイギ」でやりたいこととして提案をして、どこでやろうかとなったときに、ササハタハツのセッションにも縁のあるSlow Innovation(※3)の野村さんからご紹介いただいたのが古川さんだったんです。

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私が、初台なら町会長の山﨑さんともご縁があるということでおつなぎして、2019年の7月に初台でまず初回の「まち遺産探検隊」をやってみたのですが、これが予想以上に面白くて。

2019年7月に開催された初台での「まち遺産探検隊」の様子

2019年7月に開催された初台での「まち遺産探検隊」の様子

若松さん
これはぜひ継続させようとなり、仲間づくりのきっかけとしてセッションに参加させてもらい、プロジェクトとして起案したんです。

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曽田さんは2019年度「第3回セッション」の企画づくりワークショップ(※レポートはこちら)のときに「まち遺産探検隊」に入ってくれましたよね。どんなところがきっかけになったんでしょう?

曽田さん
私、大学時代にイタリアに留学していて、その時から「街」に興味を持つようになったんですけど、イタリアに比べると日本の街ってどこも同じようなチェーン店があって均一な印象で。でも、イタリアの景色に慣れてくると、当たり前に感じていた地元の神社が日本独特の風情ある風景に思えてきて。さらに帰国してみると、隣あった渋谷と原宿と表参道もそれぞれの「顔」があるように、街ごとに個性があるのがわかってきたんです。
ただ、その景色ってどんどん変わってしまうので、日本らしい、その街らしい景色がもっと残ってほしいなと思っていて。それが「まち遺産」に通じるものがあると感じて参加しました。

 

ほんの少し意識を変えて歩くだけで、街は面白いものでいっぱい!

ササハタハツ新聞
改めて思うと、プロジェクトメンバーにササハタハツ初心者の2人がいるのは、「街の面白いもの」を探すのに重要ですよね。10年以上住んでいる私にはない新鮮な視点があるはず。2人から見たササハタハツってどんな街ですか?

曽田さん
第一印象は「人がいっぱいいる!」。実家のあたりは夜になると誰もいなくなって、お店も少ないので仕事帰りに帰宅するのが怖かったんですよ。でも、今住んでいるところは商店街も近いから、夜もたくさん人が歩いていて安心感があります。

若松さん
僕は最初ササハタハツって「新宿区」だと思ってました。最初に降り立ったのが初台で、オペラシティが見えたので、ますます「新宿だ!」と(笑)。初台も笹塚も最初は「住宅街」のイメージだったのが、街の方と話して実際に歩いてみると、それぞれ違う魅力があって面白い。今、初回の「ササハタハツまち遺産探検隊」で歩こうとしている笹塚は昔ながらの商店街がそのまま残っていて驚きでした。これは大事に、子ども達に託していけたらいいですよね。

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ササハタハツ新聞
1月のセッション(※レポートはこちら)が終わってから、3月に予定していた笹塚での「ササハタハツまち遺産探検隊」に向けていろいろ進めていましたよね。下見も行きましたし。

曽田さん
下見で歩いたときに、まちの面白いものを探そうと少し意識して歩くだけで、普段何気なく通る道も楽しめることを発見しました。心がけ次第で見える景色ってすごく変わるんですよね。それと街ってこんなに面白いものにあふれているんだってことに気づきました。

若松さん
すごい気づき!今の発言だけで一杯飲めそう!(笑)

ササハタハツ新聞
そうそう!街に関わるみんなにそう思ってもらうのがこのプロジェクトの目的ですよね。

若松さん
そうですね。学校でも地域調べの課題はあるし、地域の方が集まって旧所・名跡を巡る「まち歩き」のイベントが行われることは多いです。でも学校での地域調べや一般的な「まち歩き」では、僕たちが思う「街って面白いよね!」という部分が共有出来ていなかったり、参加する年代が限られたりしている。
でも、プログラムの作り方や見せ方を工夫することで、いろいろな年代がかかわりあって、街の面白さをみんなで共有できる魅力的な「まち歩き」になると思うんです。
ある程度ゆるく楽しくできるものだと伝えられるように、チラシやロゴのデザインというビジュアル面をはじめ、しくみを変えていくのはまちづくりで重要なポイントだと思っています。

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確かに!「ササハタハツまち遺産探検隊」のロゴからも楽しい雰囲気伝わりますよね。

若松さん
ほかには、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(※4)の学芸員である田原さんにお会いして資料をいただきました。Facebookページ(※5)や地域SNSのピアッザ(※6)にグループを作って、活動の紹介やメンバーが下見のときに見つけた面白いものを投稿しています。

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SNSを通じて「まち遺産」を探す面白さを広く知ってもらえればうれしいですよね。
お二人から見て、ササハタハツエリアの課題はどんなことですか?

若松さん
まだ課題が見えるほどよく知らないこともあるかもしれません(笑)。セッションにしても、笹塚駅前の「笹塚アキチ!」(※7)のような施設にしても、すごくいい活動をしていると思うので、これがもっとたくさんの方に注目されて欲しいとは思います。ほかの地域にはない面白い活動がたくさんありますよね。

曽田さん
このエリアって若い人の流入も多いと思うんです。でも私もそうなんですけど、普段は会社と家の往復になってしまって、地域に知り合いを作るのが難しい。だから知り合いが増える交流イベントや場所があるといいなと思います。それについて、例えば区の窓口で転入届を出したときに「こんなのがありますよ」って教えてもらえるとか。幡ヶ谷はおいしいカレー屋さんも多いと聞くので、一緒にカレー巡りができる仲間ができたらいいな。

ササハタハツ新聞
「ササハタハツまち遺産探検隊」でカレーを巡るまち歩きをやってもいいかもね!(笑)

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セッションで立ち上がった様々なプロジェクトは
「この街の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい!」という
強い思いが共通してあると感じます。
「まち遺産探検隊プロジェクト」では
すでに街にあるものを通じて、街の面白さ、「街らしさ」を
住民の方にはもちろん、エリア外の方にも広く伝えていきたいです。
その思いは、ササハタハツ新聞というメディアの目的とも重なると考えています。

 

 

※1 代官山を中心に、現在は六本木などでも開催。
https://www.facebook.com/machiikutankentai

※2 「マチで活動する100人がプレゼンする」をコンセプトにした活動の渋谷版。毎回5人のゲストが登壇し、ゲストが合計100人に達したら解散するシステム。「渋谷区100人カイギ」も2019年11月に最終回を迎えて解散した。

※3 「市民協働イノベーションエコシステム」にフォーカスし、「地域から日本を変える」ことをめざす企業。ササハタハツまちづくりフューチャーセッションでのファシリテーションも担当している。

※4 区に関する資料の保管・展示の場として利用されてきた「白根記念郷土文化館」を全面改築したもの。渋谷区に関係する歴史・民俗・考古学などをテーマにした展示、渋谷区にゆかりのある作家の作品・資料の展示などが行われている。郷土学習の窓口の機能も。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka/shirane_index.html

※5 ササハタハツまち遺産探検隊のFacebookページ
https://www.facebook.com/sasahatahatsumachiisan

※6 地域での情報共有・交流に特化したSNS。過去にササハタハツ新聞でもご紹介しています。
http://shhfan.com/piazza.html/

※7 笹塚駅前にある宿泊施設「KARIO SASAZUKA TERRACE」内の地域交流ラウンジ。宿泊者だけでなく、地域の人も滞在することができ、イベント等も開催されている。
https://naked.co.jp/works/4498/

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